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新型コロナ影響 各国のホテルが医療施設に 感染者急増対策

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で旅行需要が縮小する中、各国政府は営業停止を余儀なくされた国内のホテルについて、感染者の治療や隔離のための施設として利用する取り組みを模索している。患者の急増に直面する医療システムの負荷を緩和する狙いがある。

既存のホテルを新型コロナ対策に利用する手段としては、軽症者の隔離や感染者と接触した人を孤立させるための施設とする場合のほか、毎日患者と接する医療従事者のための安全な宿泊施設として確保する計画がある。

スペインの首都マドリード周辺のホテル業者はこれまで、当局の新型コロナ対策向けに約40軒のホテルを提供した。新たな患者のためのベッド9000床が確保できた計算になる。

英国では、ベストウェスタン、トラベロッジ、ヒルトンといった大手ホテルチェーンが軒並み国民医療サービス機関NHSとの協議に入り、宿泊施設の一部を感染者用の病室として一時的に利用できるかどうかを検討している。

またイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元サッカー選手、ギャリー・ネビル氏が所有するマンチェスターのホテル2軒は先週営業を停止。NHSのスタッフに無料の宿泊施設として提供されることになっている。

ホテル経営で欧州最大手の仏アコーも、国内で展開するホテル40軒を開放。看護職員や弱い立場の国民、ウイルスの感染拡大阻止に取り組むあらゆる人々が利用できるようにした。

病院のベッドの不足が懸念される米国でも、ホテルの客室や学生寮を即席の医療施設として活用する取り組みがニューヨーク市などで進んでいる。

計画に携わる米陸軍工兵司令部によると、空調設備を使って部屋の外より空気圧の低い陰圧室を作り出したり、ドアに目張りしたりして、短期間で当該の部屋に集中治療室(ICU)のような機能を持たせるという。

シカゴ市は23日、市内にあるホテル5軒の計1000室を軽症者の隔離に使用すると発表。フロントやキッチン、清掃などはホテル側のチームが患者との直接の接触を避けながら行うとした。

ホテルの稼働率が世界的に急速な落ち込みを見せる中、業界の専門家はシカゴでの取り組みが最小限の雇用を維持しつつ難局を乗り切る一つの方策となり得るのではないかと期待を寄せている。

Via
CNN
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